コロナ禍の旅行は安全なのか?コロナ感染リスクは?国内旅行・海外旅行・お盆・帰省【2021年最新情報】
今は誰もが皆、また旅行がしたくてたまらなくなっています。離れた家族の家を訪れたり、週末にちょっと都会から脱出したり、多くの人がコロナ禍終息後の旅行や外出自粛によるストレスからの解放を夢見ています。安全な旅行再開の見通しに期待したいところですが、まだそのような状況にはありません。実際のところ、旅行は依然としてリスクを伴う行動であり、現在も米国をはじめ世界中で厳しく制限されています。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行を契機に、旅行のやり方が根本から変わりました。海外旅行は完全にストップしているほか、このウイルスの拡散を鈍化させるための集団的な取組みの一環として、あらゆる種類の小旅行も延期されています。ですが、当面の間あらゆる旅行を控えるというのは、必ずしもすべての人にとって現実的な対応とは言えません。一方で、公衆衛生当局や医療専門家が出した指針に基づき、個々の旅行にリスクをとるだけの価値があるかどうかを判断したり、旅行中にCOVID-19に感染する可能性を最小限に抑える手立てを講じたりすることは可能です。
1. コロナ禍の間に旅行をしてもいいですか?
一般に、答えはノーです。米国疾病予防管理センター(CDC)の勧告は明確です。旅行を延期して自宅で過ごすことが、自分や周りの人をCOVID-19から守る最善策なのです。一番安全なのは、旅行しないことです。
それでも、COVID-19にさらされるリスクと、仕事の必要性や社会から孤立するリスクとの間で、妥当な落としどころを見つけることが重要です。旅行を検討する場合、COVID-19に感染する最大のリスクは他の人と一緒になることだということを覚えておきましょう。他の人と接触する機会を減らせば減らすほど、リスクは低くなります。
2. コロナ禍の間はどのような旅行が安全ですか?
旅行するには、自動車かと飛行機のどちらの方が安全でしょうか。考えるべき要素はたくさんありますが、ここでもやはり旅行中に接触する人の数が最も適切な目安になります。自動車旅行でも長時間移動すれば、給油や食事のために止まる必要があり、夜になればホテルに泊まることもあるでしょう。飛行機旅行の場合、機内で採用されている空気フィルターによる換気システムがCOVID-19の感染拡大を抑えるのにかなり有効であることが、初期の研究で示唆されています。ただし、飛行機旅行の場合も、空港への移動や空港での待ち時間、他の旅行者グループと一緒になる時間などがあります。こうしたことはいずれも接触の増加につながりますが、そのリスクは比較的小さなものです。旅行の選択肢を検討する際には、他の人との接触が少ないことと、接する人と距離をとれ、マスクを着用できることを優先しましょう。
宿泊施設についても、おおむね同じような考え方で、接する人の数を減らす方法を探しましょう。宿泊する部屋や貴重品ボックスがある場所まで、ロビーを通ることもスタッフと直接会うこともなく直接行くことができれば、接触を少し減らすことになります。
3. ほかにとるべき予防策はありますか?
最善の予防策は、旅行を一切しないことです。旅行に行こうとしている場合、もし体調が悪ければ、ただの風邪のように思われるとしても、旅行は延期してください。過去1年間に使用したすべての薬剤に加えて、マスクと手指消毒液を必ず荷物に入れましょう。インフルエンザを始めとする必要な予防接種を、さらに対象者の人はCOVID-19のワクチン接種も受けてください。旅行中は、マスクを着用し、頻繁に手洗いを行い、ソーシャルディスタンス(他の人との距離)を保つことが不可欠です。体調に異変を感じたら、すぐに医療の専門家に問い合わせてください。
医療保険証を携帯することや、旅行保険の追加を検討するのもよいことです。海外旅行の場合は、必ず保険で医療搬送を十分にカバーするようにします。医療搬送は多額の費用がかかる可能性がある一方、保険によっては、パンデミックなどの特定の条件が対象から除外されている場合があります。保険細則を必ずよく読んでおきましょう。
4. 旅行の準備はどのようにするべきですか
コロナ禍の間に旅行する場合、最初にすべきことは輸送機関のチケット購入ではありません。調べるべきことがたくさんあります。旅行の制限事項は定期的に変更されていますが、現在、多くの地域では、一定期間内に受けたCOVID-19検査での陰性判定が必須とされています。行き先地における感染者数の水準と医療機関のキャパシティを調べるとともに、滞在中や帰るまでの過程で新たに課される旅行制限がないか確認しましょう。
旅行日程の詳細について旅行医学の専門医に相談するのもよいでしょう。ワクチン接種など医療施設で行う処置の必要がなければ、こうした相談の多くはリモート診療で行うことができます。旅行医学の専門医は最新の旅行規則を把握していて、相談すれば新たな情報源を教えてくれるでしょう。
旅行に関する最新の規制や要件についてブックマークしておくべきです。