東京感染者2週間後には1日5000人以上?8月末には1万人以上の可能性も
7月29日は
3865人の感染が確認され、3日連続で過去最多を更新した東京都。今後の感染状況はどうなるのか?
今のペースで感染が拡大し続けた場合、新規感染者の数は約2週間後の8月中旬には一日5000人を超える?
東京都では7月29日、過去最多となる3865人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
7月27日は2848人、7月28日は3177人の感染が確認されましたが7月29日はさらに多く、3日連続で過去最多を更新しました。また、3865人は1週間前の木曜日の倍近くに増えていて、これまでにないスピードで感染が拡大しています。
今後の感染状況は?
東京都の感染状況は今後どうなるのか。京都大学の西浦博教授らのグループがシミュレーションを行い、今のペースで感染が拡大し続けた場合、都内の一日の新規感染者の数は8月中旬には5000人を超えるという結果
<コロナ新規感染者数>5000人?
<入院患者数>6000人?
また、7月21日までのデータをもとに東京都の入院患者などの今後の推移についても試算を行いました。
試算では、1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数を変異ウイルスの感染力の強さなどを考慮して今の時点で「1.5」と仮定し、今後、実効再生産数が10%しか減らなかったとすると東京都の入院患者数は8月9日の時点で6000人を上回るという計算になりました。
さらに、今後の実効再生産数が2021年4月に出された緊急事態宣言の際と同じ程度の効果を想定して30%減少したとしても、入院患者数は減少傾向にまではならず8月10日には4000人を超える結果になったということです。
グループでは今の感染拡大のペースが続くと40代や50代の人たちの入院が増えて重症者病床より先に一般病床がひっ迫し、新型コロナ以外の医療との両立が難しくなるおそれがあると指摘しています。