新型コロナ感染拡大続き…政府 来年“ワクチン接種3回目”を検討
来年“ワクチン3回目”を検討が確認されました。
菅総理は、ワクチン接種を2回終えた高齢者が8割に上っていることを挙げ、新規感染者のうち、高齢者の占める割合は低いと強調しました。
ただ、東京都では、直近1週間の高齢者の感染者は、前の週の1.5倍となっていて、都のモニタリング会議でも「厳重な注意が必要」と指摘されています。
こうしたなか、政府は来年、3回目のワクチン接種をする検討を始めています。
“ワクチン接種”担当・河野太郎大臣:「日本も今年2回打った方が、来年ブースター(3回目)を打てるように、ちゃんとワクチンを確保しないといけないということで、色んな交渉をやっています」
実際、イスラエルでは、今月から60歳以上を対象に3回目の接種を始めました。
イスラエル、ヘルツォーク大統領:「これは人類全体が学ぶべき第一歩であり、互いを守り、国家と社会が正常に機能するために必要なステップです」
イスラエルでは、16歳以上の人口の8割を超える人が2回目の接種を済ませています。
しかし、デルタ株の拡大で、感染者は再び増加しています。
背景にあるのは、ワクチンの効果が薄れていることです。
1月に2回目の接種を受けた人では、感染予防効果が16%にまで減っているというデータがあります。
ただ、途上国でワクチンが広がらないなかでの3回目の接種には「待った」をかける声が上がっています。
WHO(世界保健機関)テドロス事務局長:「世界のワクチン供給量の大半を使った富裕国が、さらに使うことは受け入れられない」
それでもフランスやイギリスなどは、高齢者らを対象に来月から追加接種を始める方針です。
フランス、マクロン大統領:「3回目の接種は必要になりそうです。まずは高齢者や体の弱い人が対象です」