新型コロナワクチンとも関係あり! 免疫力を高めておくべき理由
ふたたび感染状況が悪化している状況だが、やっと身近になりつつある新型コロナウイルスのワクチン接種。専門家によると、普段から免疫力を整え高めておくことはウイルス自体の感染予防はもちろん、ワクチン接種の効果を十分に得るための重要なポイントになるという。感染を防ぐため、そしてワクチンの効果を得るために普段から免疫力を高める意識をしておこう。
免疫力とワクチンの関係
「ワクチン接種にあたり大事なことは、効果をしっかり出すために普段から免疫を整え、高めておくことです」と語るのは、国内ワクチン開発に携わる、大阪大学大学院 医学系寄附講座 教授の森下竜一先生。
高齢者はインフルエンザに罹ると重症化しやすいため毎年ワクチンの接種を勧められているが、それでもワクチンによる予防効果は一般成人と比較して低いといわれている。「これは免疫反応が減弱しているため、ワクチンを接種しても十分な免疫が得られないことが原因と考えられています」
免疫のピークは20歳! 免疫も老化する
「体力、視力、聴力が年齢とともに衰えるように、免疫も老化します」と森下先生。免疫力の低下は、ストレス、睡眠不足、肥満などさまざまな要因によって起こるが、大きな原因は加齢だという。
「年齢が高くなるにつれて、免疫機能の働きが弱まり、ウイルスや細菌などの感染に対応しにくくなっていきます。新型コロナウイルス感染症の死亡率からもわかるように、60代から急激に免疫力は低下していきます」
免疫のピークは20歳で、40歳になればその半分になるというデータもあるため、免疫老化の予防は早めに取り組むことが大切だ。
運動不足、ストレス、バランスの悪い食事は免疫の大敵!
偏った食生活はもちろん、運動不足や気付かぬうちに溜まるストレスや疲労も免疫を低下させる要因となる。